NPO法人まる=工房まる

点と点を結んで作るのは、みんなに優しい大きな“まる”。

 福岡市南区にある障がい福祉サービス事業所「工房まる」。ここでは、32名の障がいのある人が共に日常を送り、絵や陶芸、木工、詩をメインに創作活動を行っている。工房内に飾られた作品は、どれも純粋なタッチが魅力的だ。「個性や得意なものを探し、その人の役割を見つけていきます。本人がやりたいことはもちろん、こちらからこれをやってみない?と提案することも」。そう語ってくれたのは施設長の吉田さん。毎日たくさんの作品が生み出されているが、人の目に触れるものはごくわずか。そこで、美容室やカフェなどに作品を展示する“てくてくプロジェクト”を2008年より開始した。「僕たちが作品を持って“てくてく”と街にでかけるので“てくてくプロジェクト”と呼んでいるんです」。日常的に人が集まる場所での作品の展示やアートパフォーマンスを通して、お店の人やお客さんと話すきっかけや繋がりを作るという試みだ。「街の中に拠点をたくさん作っていって、どんどん広げていきたい。そして、障がいのある人が自分らしく暮らせる社会になっていけばと思っています」。街の中に作った点を線で結ぶと、いずれ大きな“まる”になる。様々な個性を持った人が大きな“まる”の中で共生する未来は、着実に描かれている。


NPO法人まる=工房まる
「てくてくプロジェクト」2006年GOCOCHIにて。
NPO法人まる=工房まる
2009年「てくてくプロジェクト」の一環で今泉のAfter The Rainに飾られた作品。入り口には工房まるのアーティストが描いた壁画も。
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キャナルシティで開催されたライブペイントの様子。他にも各地のイベントに積極的に参加している。
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アーティストのイラストを使用したてぬぐい。他には夏と冬のTシャツとカレンダーが定番となっている。
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NPO法人まる=工房まる
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工房まるでは陶芸も行っている。

NPO法人まる=工房まる


Profile

NPO法人まる=工房まる

NPO法人まる 工房まる(こうぼうまる)
1997年に福祉作業所「工房まる」開設。現在は福岡市南区の野間、三宅にあるアトリエで活動。現在に至るまで、絵画や陶芸の創作活動を柱に、様々なアートイベントを行っている。
野間のアトリエ 問/092-562-8684 http://maruworks.org/

写真(一部除く)=石川博己 文=原口昌子